人の身体は加齢など歳を重ねてくる事で様々な体調の変化を起こします。特に女性に顕著に現れる体調の変化に挙げられるのが更年期障害です。40歳前後になると体内で分泌される女性ホルモンの分泌のバランスが崩れる事によって様々な症状を引き起します。よく知られている症状としてはホットフラッシュや頭痛肩こり、慢性的な疲労感等がありますが、歯周病や歯にまつわる症状も更年期障害の症状になっている場合があります。歯周病は日本人の7割以上が掛かっている病気ですが、人によってはその自覚症状が感じられない場合も有ります。特に女性の更年期障害を起こしている人はこの歯周病に掛かっている人の割合が高いとされております。これは女性ホルモンのバランスが崩れてしまった事に起因しております。女性ホルモンの一つであるエストロゲンと言われるホルモンは身体に潤いを与えてくれる働きも持っております。しかし更年期障害でその分泌量が減ってしまうと、女性の身体が潤いを失い身体全体が乾燥してくる状態になってしまいます。この乾燥状態は一般的にはお肌などの乾燥と思われがちですが、実は口の中にも同じ事言え、口の中の乾燥は唾液の分泌量に関連してきます。唾液の働きは口の中に潤いを与える事は勿論ですが、食べ物のカスや歯垢等の汚れを洗い流す働きを持っております。更に歯周病菌や虫歯菌等の雑菌の繁殖を抑えてくれておりますので、唾液の分泌量の減少は歯周病等の発症のリスクが上がってしまう事になります。そこで重要になるのがお口のケアになります。歯周病予防には唾液の分泌量が大きく関係している事から、唾液をたくさん分泌できる様な食事方法等を摂り入れて行く事が必要になります。食材としてはたくさん噛む事が必要な食物繊維の多い食材の利用や、意識して噛む回数を増やす食事の方法を実践する事が大切です。又、食事の後の歯磨きやマウスウォッシュ液等の活用も有効的な手段です。更に、歯周病予防に効果のあるサプリメント等も販売されているので利用して見ましょう。歯周病予防に効果のある成分としては、ビタミンCやニンニクエキス、オルニチン等と言った疲労回復効果のある成分と、葉酸やコエンザイムQ10等の炎症を抑えてくれる成分がありますが、これらの成分の配合されているサプリメントを利用すると良いでしょう。更に歯を強くするカルシウムやハーブ等の成分も健康な歯を保つためには必要です。これらのケアにきちんと取り組み何歳になっても入れ歯のお世話にならない健康的な口を保って行きたい物です。